「たのしさ」とは？

「たのしい教育研究所」という名称についてさらに続けます。

ガリレオは、振り子の動きの規則性を研究しました。
それは医学を学んでいた彼にとって、横にそれたものでした。
しかし彼はその研究がたのしくてやめられなかったのです。
結局彼は、医者の道ではなく「科学者」としての道を歩み始めます。
彼のその時の研究がなければ、科学は今よりずっと遅れていて、
車が道を走っているのもずっと後の事になっていたはずです。

ガリレオは後年、天体の動きについて研究し、教会から「死刑にするぞ」と脅されました。
結局、ある方法で死刑を免れたのですけど、命を脅かされてもなお、彼は研究をやめることはできませんでした。

その内容に迫る本質的な活動は「たのしい」のです。

たのしい教育研究所の掲げる「たのしい」という文字は、そういう意味を含んでいるのです。

「たのしい教育」ってなんだろう？

「たのしい教育」それは、おもしろおかしい教育を意味しているのではありません。

「たのしい教育」それは、とりあげる内容の本質に触れる教育です。

「たのしい教育」それは、感動を伴った教育です。

公教育に携わって約30年が経ちました。
その中で学んだ様々な財産をつぎ込み、二年前に具体的な構想を立て、2011年夏に研究所ができました。

これからゆっくりと、語り合い、具体的にどういう事をしていく予定なのかを提示していきたいと思います。

興味を持った方、疑問を持った方、いろいろな受け取り方がある事でしょう。
いろいろ語り合えたらと思っています。